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Also Sprach Mkimpo Kid

1999年02月01日(月)

 昭和35年2月23日、僕は父・ジャイアント馬場、母・吉永小百合の長男として、満州国ハルビンで生を享けた。父はハルビン特務機関の忍者だった。母は北京動物園でアヒルをしていた。種を超えた愛が存在する時代だった。(「タイガーマスク物語」より)
 かつて僕はそう書いた。そのジャイアント馬場が1月31日午後4時4分、肝不全のため亡くなった。61歳だった。 心よりご冥福をお祈りします。

1999年02月16日(火)

フリチン:「今度の都知事選に**みどりがみどりの党から出馬するんだって?」
ムキンポ:「そうらしいねー」
フリチン:「ムキンポくんは環境問題を考えて、缶ビールやめてリターナブル瓶入りのビールに変えたくらいだから、当然、**みどりに1票入れるんだろう?」
ムキンポ:「でも僕は麻木久仁子さんが桃色党から出馬するらしいから、そっちの方に入れようかなーと思ってるんだ」
フリチン:「それで桃色党の主張は何なの?」
ムキンポ:「主張? さあ、知らないなあ。でも麻木久仁子さんって可愛いよねえ」
フリチン:「こらこら、都知事選の話をしてるのに、可愛いも不細工も関係ないだろう」
ムキンポ:「そうかなあ? でも環境問題ってやっぱり大事だと思うんだけどねー。お花畑でお弁当食べるのとどぶ川の畔でお弁当食べるのとじゃ、やっぱりお花畑の方が環境がいいでしょう?」
フリチン:「いや、環境問題ってのはそういう問題じゃないだろう。」
ぶぶ漬け:「つまりだねえ、環境問題に関して言い古された "Think globally. Act locally." の前には何か、身近なことというより、自分の身体そのものから思い立つような契機が必要なんではないかっていうことなんだけどねえ」
ムキンポ:「うん、なるほどね。ぶぶ漬けさんの言うことなんとなくわかるような気がする。やっぱりお弁当食べるならお花畑の方がおいしいよねえ」
ぶぶ漬け:「いや、そうじゃなくてねえ、様ざまな対立軸のなかで、どのように利用可能な資源を配分していくか、どのように意志決定の調和を計っていくかっていう、調停問題なんだよ」
フリチン:「ムキンポくん、ぶぶ漬けさんの言うとおりだよ。ちみは何にもわかってないねえ。 だからすぐ“環境”とか言う人の言うことは信用できんのだ。ぶぶ漬けさんのようにロリコンを巡って国と戦ったことのあるオヤジさんはさすがに一本筋が通ってて私は信用しますでえ」

1999年02月18日(木)

ムキンポ:「(フリチンさんの奥さんの)さるおばさんて確か久米宏のファンで、毎日、ニュースステーション見てるんだよねえ」
フリチン:「ん、まあ、毎日ってわけじゃないけどね」
ムキンポ:「久米さんの言うことっていつも正しいよねえ。賢い主婦の味方だよねえ。スーパーマーケットで毒野菜、売らなくなったの、すべて久米さんのお手柄なんでしょう?」
フリチン:「ムキンポくん、相変わらずちみは何にもわかってないねえ」
ムキンポ:「え、だって、久米さんが“野菜のダイオキシン濃度”っボードを使って、所沢産の野菜には猛毒のダイオキシンが“世界の安全基準の百倍”も含まれてるって、行政やJAが情報公開しないのは生活者の権利を侵害するものだって、最初に自分の番組で問題提起したんでしょう。意識の高いインテリ層の賢い主婦はみんな久米さんの番組見てるから、もうゴマカシは効かないよね」
フリチン:「あのねえ、ムキンポくん、うちのさるおばさんが賢いインテリ主婦であることは間違いないんだけどさ、今回の、ほんとは今回だけじゃないんだけどね、久米氏の発言にはいろいろ問題多いんだよなあ」
ムキンポ:「え、さるおばさんも尊敬してる久米さんの発言にいろいろ問題が多いってどういうこと?」
フリチン:「だからさあ、すぐに“環境”とかって言う人の意見は基本的に信用できんのよ」
ムキンポ:「ふーん、なんかよくわかんないなー。環境って大事だと思うんだけどなー」
フリチン:「うん、もちろん環境は大事だよ、大事なんだけどさあ、要するにちみの発言はいつも単に情緒的なだけなんだよ。イメージだけで語っていて、全然、科学的でないのよ」
ムキンポ:「うーん、そう言われてもなあ、どうせ文学部だしなあ」
フリチン:「いや、実は私も文学部なんだけどね、ただ、この前、ぶぶ漬けさんが言ってたようにね・・・」
ぶぶ漬け:「どういう暮らし方が可能かとか、こういう暮らし方をしたら環境にどのような影響があり、それが人びとにどうはねかえってくるか、っていうことを知るためには、あらゆる科学を総動員しなければならないだろうし、その中でどのような決定が公正かということを考えるためには、新たな公共哲学が必要なんだね。私の子どもたちが生きていく時代がどのようなものになるか、ってことに関しては私はペシミスティックで、隣人同士、石だの核爆弾だのを投げ合う、文字どおりの地獄みたいな世の中にもなりかねないような気もするのだけれど、そんな中にポッと私にとっての“お茶漬けの味”を置いて考えてみたい、ってそういうことなんだけどね。とりあえず白菜に塩を振りながら、冬の白菜漬けと夏の糠漬けくらいは子らに喰わせてやろうとか、そういうものを覚えていてほしいなあ、とか思うのでした。要するに“けーすばいけーす”ってことなんだよな、あはは」
ムキンポ:「うーん、科学的ってなんか難しくって、よくわかんないや。また今度、ゆっくり教えてね」

1999年02月28日(日)

 広島の県立高校の校長先生(58歳)が明日(3月1日)の卒業式で県教委の命令に従い、「ちみが代」斉唱を強制するかどうかで悩んで、今日午前10時頃、自宅の物置小屋で首吊り自殺したそうだ。本当だとすればなんともバカバカしいお話。



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