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Rooftop

ムキンポの鼻☆スペリオール



2009年8月号

連載第61回

捨てぬ！万歳童貞

7月14日、また年をとってしまった。僕の誕生日は毎年ちょうど靖国神社の「みたままつり」と時期が重なる。もう4年も「みたままつり」に通っている。「みたままつり」は光の演出がきれいということの他にも、「みこし振り」とか「お化け屋敷」とかいろいろ演し物があって面白いのだが、よしりんの「懸ぼんぼり」も毎年の楽しみの1つである。「捨てよ！万歳童貞」 んー、なんだか意味不明だけど、笑える。「手のひらが 向きあうように 上げる！ 堂々と！」 同じようにポーズをとって記念撮影した。後で調べたところ、「万歳童貞」はよしりんの『天皇論』に出てくる言葉で、恥ずかしがらずに天皇に向かって万歳しよう、の意味らしい。北村ヂンさんの言う「愛と勇気と童貞力」とはちょと違うのかな。 　7月20日（つまり今日だが）に、「在特会」が福岡で外国人参政権に反対するデモを計画している、そしてそれに対抗する行動も呼びかけられてる、と聴き、是非駆けつけたかったのだが、さすがに福岡まで行くのはちと厳しい。今回は賛同だけで、直接参加は諦めてたところ、7月18日にも彼らが大阪でデモをするらしい、という情報が飛び込んできた。しかも在日コリアンが集住する鶴橋地域である。「許していいのか、北朝鮮の横暴！在日北朝鮮のメッカ、大阪鶴橋で大デモ行進決行！！」などと悪宣伝している。それに対抗する行動も急遽組まれたという。題して「7・18緊急行動に結集を! 在特会・救う会などの差別・排外主義を許さない集会・デモ」。これは現地に行かない手はない。というわけで、当日、早起きして新幹線に乗って行ってきた。 　結果から言うと、どうやら「在特会」は鶴橋の行動には少なくとも表向き参加しなかったようである。内紛でもあったのかどうか知らないけど、当初、「共催」とされていた「救う会・奈良」も行動から手を引いたようだ。あちらの参加人数は30人いるかいないかというしょぼさであった。これで「大デモ行進？」と思ってしまったが、こちらは、たった数日間の呼びかけにも関わらず、それでも70人ほどが集まり、彼らの行動に先立って昼に独自の集会とデモを行った。人数の上でもモラルの上でも我らの勝利は間違いないところだが、6.13京都のようなバトル（ちと大袈裟？）を想像してた僕としては、なんかちょっと物足りなさの残る1日ではあった。彼らのデモについて行って最後までウォッチしてたのは、僕の他は数人だけで、あるいは地元の皆さんはあまりの彼らのアホらしさに呆れて途中で帰ってしまったのかもしれない。 　今日の福岡はどうだったのだろう。気になるところである。東京では8月14日に「ヘイトスピーチは許せない！『行動する保守！？』にどう向き合うか」というような趣旨の集会が予定されていると聴く。心ある皆さんの結集を望む。 　がいこくじんのひとより日の丸を振って怒鳴ってるひとたちの方がふつうに怖いです(>_<)

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