to Homepage to Previous Page to Latest Text
もちろん、過去の歴史の隠蔽と自己欺瞞のために現在の行動が歪み、神経症の症状を呈しているのは日本だけではない。 |
私はルインスキーさんと適切でない関係を持った。それは間違いだった。深刻な判断の誤りで、個人的なミスだった。このことは完全に私に責任がある。不適切な関係と深刻な判断の誤りとを認め、妻を含む人びとの誤解を招いたことを深く悔いていると述べた正義の国の大統領が「なすべき重要な仕事、つかむべき機会、解決すべき問題、真の安全保障上の問題」に真剣に取り組んだ。75発から100発に及ぶクルーズ・ミサイル「トマホーク」を紅海とアラビア海上の艦船から「テロリスト訓練施設」(アフガニスタン)と「化学兵器施設」(スーダン)に向けて発射した。正義の名の下に殺人を隠し、宗教を冒涜する狂信者や殺人犯が米国などを標的に新たな攻撃を計画しているという動かしがたい証拠があった。 一部に米軍の攻撃は主権国家への乱暴な軍事作戦であり、許されるものではないとの批判も聞かれる。しかし産経新聞によれば、「米国は米国の主権が及ぶ大使館を爆破されており、こうしたテロ行為に対し、国家として自衛のために反撃する権利を有している」「米国は今回のミサイル攻撃に当たって国連に対し、国連憲章で認められた個別的自衛権を発動すると通告したうえ、報告義務を課せられている安全保障理事会にもその義務を果た している」 やがて国連調査団が派遣され、「エルシファ製薬工場」への調査が進めば、スーダンのエルワ国連大使が主張する、今年1月に国連安全保障理事会からイラクへの家庭用薬品の輸出許可を得ていたことが「エルシファ」が純粋な製薬工場だったことを示す明白な証拠だ、とする論は撤回されるに違いない。パキスタン政府がアフガン国境近くのパキスタン領内にミサイルの一部が着弾し、同国人6人が死亡したとする声明を後に撤回したように。 正義の国の国民は、法的には正確だったが、自ら進んで情報を提供することのなかった大統領の英断を歓呼して迎えた。インドやパキスタンの民衆が両国の核実験に随喜の涙を流したように。さすがアメリカはデモクラシーの国だ。 |
日立デジタル平凡社『世界大百科事典』を買った。なかなか便利。 |
パキスタンからの報道によれば、同国南西部バルチスタン州の州政府当局者は24日、州都クエッタから約230キロ南西のカランで、米軍がパキスタン国境に近いアフガニスタン東部のホーストにあるゲリラ訓練施設に向けて発射した巡航ミサイルとみられる不発ミサイル一発が住民によって発見されたと明らかにした。 |
無理が通れば道理が引っ込むを地でいく、いつもながらのアメリカ合衆国の手前勝手な屁理屈・こじつけには、いい加減、うんざりさせられるが、せめて今回、日本政府が現在までのところ、「テロリストに対する断固たる姿勢を理解する」との当初の見解を維持し、米国に対するそれ以上の積極的評価を控えていることは救いである。 米国が今回、戦争状態にあるわけでもない独立国家の主権を侵害し、一方的にスーダン・アフガニスタンにミサイルを撃ち込んだ本当の理由は何であるか? クリントンの不倫疑惑隠しがまず最初に疑われるのは言うまでもないが、冷戦終結によって頭打ちになった軍産複合体の権益確保も同時に考えられるだろう。しかしより根本的には、岸田秀が以前から指摘しているとおり、アメリカ合衆国の建国神話の欺瞞性が背後にあると僕は考える。米国はもともと先住民である「インディアン」を虐殺することにより成立した正統性を欠いた国家である。その後ろめたさを糊塗するために、米国は常に正義を騙り、悪魔の敵国を叩くことを必要としている。最近の代表的な事例だけでも、ヴェトナムしかり、ソ連しかり、イラクしかりである。 25日午後7時20分(現地時間)頃、南アフリカ共和国ケープタウンのレストラン「プラネット・ハリウッド」で米国に対する報復テロとみられる爆弾事件があった。一般市民をも巻き込むこのようなテロはこれからも繰り返し起こるだろう。このような事件に巻き込まれないためにも、日本は少なくとも中立を維持すべきである。もちろん望むらくは、米国に対してもイスラムに対しても、批判すべきは堂々と批判して、双方に暴力の停止を呼びかけていくべきであるのだが。 |
【ワシントン27日=ニューヨーク・タイムズ特約】米国がミサイル攻撃したスーダンの工場を調査した国連機関「化学兵器禁止機関(OPCW)」のスポークスマンは26日、現場付近の土壌サンプルから検出された化学物質「EMPTA」は民間薬品に使うことができることを明らかにした。米国防総省の高官は「民用可能と確認できたからといって、だれもがその物質を製造できるわけではない」と主張しているそうだ。面白いことを言うね。 |
つづきはこちら |
Also Sprach Mkimpo Kid に対する ご意見・ご感想・ご質問 情報等はこちらまで。 |