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ムキンポの鼻☆スペリオール

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2008年1月号

連載第42回

生きのびる



 12月1日(土)、師走の渋谷で「反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2007」が開催された。今年のサウンド・デモはバンド・カーとDJカーの「サウンドトラック弐台式?!」。青山通りから表参道にかけて演奏した「赤い疑惑」(写真)に僕は一番感動したな。デモ中、ふつうの人よりかなりちょろちょろ前後左右上下に動きまわってるとはいえ、すべての現場に居合わせることはできないし、もっとスゴい人たちがいなかったとは言い切れないけど。セレブな街(ぷ)になんとも泥臭いのが逆にかっこよかった。演奏や歌声を聴く前から「赤い疑惑」って言葉に惹かれてもいたけど。ちなみに僕は「赤いシリーズ」って1度も見たことないし、特に山口百恵のファンでもない。


 〈フェスタ〉は今年も全体で8時間の長丁場だった(長すぎー)。デモの後は、暫しの休憩ののち、「戦争は貧者を求める。貧者は戦争を求めるか」というテーマのプレカリ討論。『論座』1月号に掲載された赤木智弘氏の論攷「『丸山眞男』をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。』をめぐってのあれこれである。このテクスト、僕も一応は事前に読んでみたけど、なんでこれがそれほど問題視されなくてはいけないのかよくわからない。戦争待望論の類は昔から無数にあったし、それこそ宮台真司がかつて「まったり」vs.「ハルマゲドン」として描いたものではなかったか。『論座』なんてふつうの人は誰も買わないし、赤木氏のテクストを読んでる人なんて(僕も含め?)奇特な人たちだけだし、今回の「討論」のように問題視する人たちがいるから「問題」になるのであって、このような場所で取り上げられない限り、存在自体、誰も知らない。少なくとも「AKIRA」や「オウム事件」や「酒鬼薔薇事件」のように僕は心を激しく揺り動かされなかった。まあ、ここにこうして取り上げること自体、些か矛盾を孕んだ行為ではあるのだが。。。


 12月9日(日)、「人権デー パレード @渋谷 Human Rights and Freedom for ASEAN」で恵比寿公園から国連大学前を経由して明治公園まで歩いた。アムネスティ日本とかの呼びかけだし、日本人中心かと思って行ったら、外国人が9割以上って感じだった。そのせいかどうかなかなかいいデモだった。


 同日夕刻、「クルド人難民ムスタファ・チョラクさん一家を囲むお茶会」に参加した。前号でも紹介したけど、最近、僕が一番親しくしている難民一家である。TBSテレビ、東京新聞はじめ各種メディアの人たち、志葉玲&増山麗奈夫妻なども参加してくれた。僕の理想の街は「円都=イェンタウン」だから、VISIT JAPAN CAMPAIGN で難民がどしどし日本に来てくれるとうれしい。



2007年12月1日(土)
反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2007 ── 生きのびる

2007年12月9日(日)
人権デー パレード @渋谷 Human Rights Day Parade @Shibuya
アセアンに人権と自由を! Human Rights and Freedom for ASEAN

2007/12/09 (Sun)
クルド人難民ムスタファ・チョラクさん一家を囲むお茶会
http://mkimpo.blog.shinobi.jp/Entry/329/

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