2002年6月26日(水) 『にっぽん零年1968』公開記念 世代対論―映画『にっぽん零年』に何を見る!? 「1968年は日本のゼロ地点<グラウンドゼロ>か?」 新宿騒乱事件、東大闘争市街戦などが刻まれた幻の映画が34年振りに公開。それを機になぜ一般学生までが全共闘運動に加わっていったのか、その後の日本はどんな風に変わったのか、考えてみたい 【出演】第1部 橋本克彦、三上治、重信メイ 第2部 宮台真司、重信メイ、三上治 |
LOFT/PLUS ONEは去年の9月5日に僕が重信メイさんと出会った場所である。(→■)その直後に9・11の事件が起きた。思えばこの10か月間に、僕も、世界も、大きな変革を迎えた。子どもの頃から集団行動が嫌いで、デモなんてダサい、と思っていた僕が、今では積極的にそのような活動に関わっているのだから、不思議なものだ。世界の変容については今さら説明するまでもないだろう。 9・11が言われているようにオサマビンラディンによる所行であるにしろ、そうでないにしろ、僕は9・11を肯定できない。心情的には快哉を叫びたい瞬間があったことを敢えて否定しないが(今日の宮台真司氏の言葉でいえば「意気に感じる」というやつか)、「テロにも報復戦争にも反対 !!」というぬるい呼びかけに違和感をもつ僕が、なぜそれを肯定できないか、と言えば、9・11が結果として世界をよりよい方向へ導いたとはとても思えないからだ。むしろ世界は悪い方向へと向かっている、のではないか(なぜ「のではないか」などというもってまわった言い方をしたかというと、先日、9・11の評価について松田政男氏と話をしていたとき、松田氏が、世界はよりよい方向へと向かっている、と断言したからだ)。 第1部は橋本克彦氏が飛び入りで参加して、三上治氏、メイさんとの鼎談となった。正直言って、僕がバカなだけかもしれないけれど、三上氏の話はいつも難しくて半分も理解できない。たぶんメイさんにも理解できてないのではないか。 第2部はいよいよ宮台氏の登場である。宮台氏は近年、僕が最も注目している思想家・言論人である。その彼がメイさんと対談するのだから、これほど刺戟的なことはない。話はもちろん面白かったのだが、僕は宮台氏の本はほとんど読んでるし、話もしょっちゅうLOFT/PLUS ONE等で聴いてるので、内容的に目新しいところは特になかった。しかし2人が並んで坐ってるというだけで、僕にはうれしいできごとであった。7月28日にまたそのような機会があるようなので、できればそのときにも行ってみたい。(→■) 最下段右側の写真はパレスティナの旗をモティーフにしたバッジで、レバノンからつい先日届いたものだ。4種類あるということなので、カンパの意味も含めて、1個1.000円で4つとも買った。実際に購入したのは僕が初めてだそうで、まだ正式の販売価格は決まっていないようだ。もう少し安く売るそうなので、興味のある方はご購入ください。 『にっぽん零年』は今日は本篇は流れず、予告篇のみ紹介されたが、7月6日(土)より渋谷のユーロスペースでレイト・ロードショウ公開されるようなので、是非、観てみたい。 |
日活.com『にっぽん零年』 http://www.nikkatsu.com/zeronen/ http://www.nikkatsu.com/movie/reinen/ |
ユーロスペース http://www.eurospace.co.jp/ |
重信メイ 『秘密――パレスチナから桜の国へ 母と私の28年』
2002年5月30日 第1刷発行 講談社 ¥1500+税
2002年6月28日(金) 重信メイ 『秘密――パレスチナから桜の国へ 母と私の28年』 出版記念パーティ 日本出版クラブ会館 |