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ムキンポの鼻☆スペリオール



2007年12月号

連載第41回

｢希望の国｣で

11月4日（日）、「持たざる者」の国際連帯行動に参加して、代々木八幡区民会館から宮下公園までデモ行進した。2007年年初に発表された御手洗ヴィジョンには「教育現場のみならず、官公庁や企業、スポーツイベントなど、社会のさまざまな場面で日常的に国旗を掲げ、国歌を斉唱し、これを尊重する心を確立する」だとか実にスバらしい愛国心のススメが書いてあるらしいけど、だったら法人税率や所得税の累進税率をもっと上げるよう国に要望するなど、まずおまえが率先垂範してこの｢希望の国｣に愛を示せ、と思うわけだが、御手洗冨士夫氏はじめ HAVES な方がたの愛国心って果たして如何ほどのものなのだろう？　ちなみに写真はイラン人非国民ジャマルさんです。 　11月11日（日）、｢ビルマの民主化を求める集会　ビルマの自由は世界の自由だ！｣に参加して、代々木公園から宮下公園まで、渋谷の街を在日ビルマ人たちといっしょに歩いた。この人たちの自由を求める心はまったくスゴい。ウィークデイは毎日、ときには土曜や日曜も、雨の日も風の日も、ビルマ大使館や中国大使館、国連大学前などに数十人から数百人が集まり、ビルマの民主化を求める示威行動を展開している。この持続力と忍耐力にはほんと頭が下がる。 　11月17日（土）、友人たちと東京メトロ沿線ウォーキングというのに参加した。写真はそのときの1枚、イタリア公園での芸術鑑賞の一コマである。写真提供は｢イラク元人質｣わたーん氏。 　トルコ国籍のクルド人ムスタファ・チョラクさんとフィリピン人エヴァンジェリンさんとは、それぞれの事情で来日し、あるときあるところで出逢い、恋に落ち、そしてＫＣとシーランという２人の愛くるしい女の子が生まれた。姉のＫＣは小学校2年生、妹のシーランは保育園に通ってる。現在、この｢希望の国｣に難民申請中のこの家族だが、もし無理やり帰国させられれば、家族は離ればなれになってしまう。｢友愛精神｣で育てられ、半分オーストラリア人の連れ合いをもつという法務大臣殿、｢博愛衆ニ及ホシ｣の大御心でチョラクさん一家に難民認定または在留特別許可を！　実物はこのイラストよりずっと可愛いよ。

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