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ムキンポの鼻☆スペリオール

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2007年7月号

連載第36回

とにかく死刑制度には反対なのである



 5月23日(水)、「狭山事件の再審を求める市民集会 えん罪44年〜100万人の声を東京高裁へ」@日比谷野音に参加した。石川一雄さんが冤罪かどうかとか、部落差別かどうかとか、自分で調べたことないし、よく知らないのだけど、とにかく死刑制度には反対なのである。だからこの集会にも参加した。辛淑玉さんや福島瑞穂さんはともかく、鈴木宗男さんまでもがこの集会に参加して熱弁をふるってたから、やはり冤罪なのか、とも思うのだが、自分で研究したことないし、その点についてはっきりしたことは言えないのだが(この稿を書くに当たり、念のため確認したら、石川一雄さんは死刑ではなく無期懲役らしいが、そんなことも知らないくらいに無知である)、これだけの広範な疑問の声があり、冤罪の可能性が高い以上、東京高裁は再審を認めるべきだろう。認めろ。


 6月2日(土)、「どれだけ処刑を続けたら 監獄がからっぽになるというのか? Stop!死刑執行東京集会」@綾瀬プルミエに参加した。写真で壇上に立つのは近頃とみに悪評の高い安田好弘弁護士。僕はこの弁護士、けっこう好きだけどね。
 死刑制度にはいくつもの点で僕は疑問がある。
1. 残虐である(戦争もそうだけど、正義の名の下に行われる国家による殺人だし、死刑執行人にとっても苛酷だよね)。
2. 常に冤罪の可能性が存在している(志布志事件は記憶に新しいよね)。
3. 死刑制度に犯罪抑止効果がそれほどあると思えないし、被害者遺族及びそれに過度に同調した大衆の復讐心を満足させるという以上の効用があるとも思えない(死刑と無期懲役の間が空きすぎてるという議論があるけど、だったら終身刑の導入を検討すべきだよね)。
4. 死刑制度廃止は世界的潮流だし、よいことは積極的に真似するべき(即ちそれがグローバリゼーションってことだろ?)。


 集会の後、「長勢法相による死刑執行に抗議する」等の横断幕・プラカードを掲げて、東京拘置所へ向けてデモ行進した。だいたいこの長勢甚遠とかいう人物、「赤坂の元クラブママとねんごろで、自らが名誉塾頭を務めるNPO法人を、元ママがやっていたクラブのフロアに置き、年間700万〜800万円の家賃を払っている」等と週刊誌に書き立てられるようなスケベ親爺でありながら、離婚後300日以内に生まれた子を前夫の子と見なす「300日規定」の見直し問題に絡んで「性道徳や貞操義務についても考えないとならない」だとか「家族制度の崩壊」だとか自己矛盾したことを平気で偉そうに口走る輩なのである。このような人間を法務大臣に戴く日本国民の人権は危うい。


 デモの後、代表者が拘置所に申し入れに向かったところ、抗議要請書の受け取りを拒否するという暴挙があった。公務員(英語で言えば public servant 即ち 公僕だろ)が主権者の意見を拝聴しないとは、あんたら、税金泥棒か? 信じられねー。



2007年5月23日(水)
狭山事件の再審を求める市民集会
「えん罪44年〜100万人の声を東京高裁へ」

2007年6月2日(土)
どれだけ処刑を続けたら 監獄がからっぽになるというのか?
Stop!死刑執行東京集会

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