Rooftop
ムキンポの鼻☆スペリオール
2006年12月号
連載第29回
愛国の前に済民だろ
11月3日(金)、「持たざる者」の国際連帯行動に参加してきた。一昨年は直前に体調を崩して欠席。去年も直前に自転車で転んで入院、当日は屋内集会のみようやく参加したが、街頭デモは見送らざるを得なかった。ある友人に、なぜか「持たざる者」の行動に縁がないんだよねー、写真を見たり、話を聞いてると、迫力あって楽しそうだし、今年は是非とも参加したいなー、と話したところ、いろいろ持ってるからじゃないの? とからかわれたが、3度目の正直で、ようやくフル・コースで参加できた。「持たざる者」って言葉の響きがかっこいいし(ついでに言えば「NO-VOX」=“声なき者”ってのもいいね)、これからもっともっと大きな運動になるんじゃないかな。僕もその一端に連なれてうれしい。 11月6日(月)から11月10日(金)の5日間、「対策から排除するな」「追い出しをやめろ」「東京都はおれたちの前に出てこい」等のスローガンを掲げて、全都の野宿労働者が都庁前でリレー・ハンストを決行した。初日には警察機動隊100人ほどに都庁前から強制排除を受け、新宿中央公園まで追いやられもしたが、弾圧をはねのけ、押し返し、5日間、無事、行動を貫徹することができた。写真は、2日目、都庁前でのリレー・トークに駆けつけてくれた都議会議員の福士敬子さん。行動は貫徹できても、状況は一向に改善しないんだけどね。。。 このところほとんど毎日のように国会前に通っている。共謀罪新設反対&教育基本法改悪反対の国会前行動に参加するためである。11月16日(木)、この日、都教委包囲・首都圏ネットワークを中心とした国会前昼集会に参加して、一旦、家に戻って間もなく、与党の強行採決で教基法改悪案が衆院本会議を通過したとの報道が流れてきた。毎年、3万人以上の自殺者が出ているこの格差社会に対して、他にやることねーのか、国民が国家を愛する以前に国家が国民をもっと愛したらどうだ、と思うわけだが、この前の衆院選の自民党圧勝で国会は与党が圧倒的多数派を形成している。思えば「逆コース」ということが言われたのが1951年で、民主派はその頃からずっと負けっぱなしなわけだが、一発逆転とはいかないまでも、敵に一矢を報いる何か妙手はないものだろうか。。。 とつらつら書いてたところ、沖縄県知事選挙で糸数慶子氏敗れるとの報道。あちゃー、このタイミングに痛いね。しかし僕たちは皆、この現実の中に生まれてきたし、この現実から始めるしかない。 |
2006年11月3日(金) 11.3「持たざる者」の国際連帯行動 |
2006年11月6日(月)〜11月10日(金) 全都野宿労働者リレー・ハンスト |