to Diary Top


Rooftop

ムキンポの鼻☆スペリオール

「ムキンポの鼻☆スペリオール」Top

2006年5月号

連載第22回

宮下公園 → トルコ大使館 → 新宿



 3月25日(土)、この日は夜に渋谷でラディスタ勉強会があり、その後、宮下公園で花見ということになった。ビックカメラで酒を買い込み、宮下公園に着いてビックリ。かつて人工池があったあたりが大規模に整地され、木々は引き抜かれ、土の代わりに一面アスファルトが流し込まれてる。どうやら野宿者を追い出してフットサル・コートをつくる計画らしい。管理棟らしきものもつくられてる。宮下公園といえば年来馴染みのデモの集合&解散地点だ。この春からの渋谷の反戦行動はどうなるのだろう。
 野宿者追い出しといえば、いわゆる「地域生活移行支援事業」(野宿者に3.000円の低家賃で住居を2年間提供するという都の事業)をめぐって支援運動内部に路線の違いが起きてるらしい。権力得意の「分断して統治する」ってやつか。5月1日(「ルーフトップ」5月号の発行日)の「新宿メーデー」はどうなるのだろう。
 現在、生活保護を受けてるのは約100万世帯・150万人だ。野宿者はせいぜい数万人だろう。だったら2年間とかの中途半端な施策じゃなく、とりあえず希望者全員(何らかのスクリーニングは必要にせよ)に生活保護を受けさせたって、総数(予算)にそんなに違いないんじゃないか、と思うのは僕だけだろうか。


 4月3日(月) 午前2時過ぎ、AMLメーリング・リストに「在日クルド人トルコ大使館前で徹夜座り込み」という記事が流れてきた。「ディヤルバクルでトルコの警察・軍とクルド民衆の衝突が起き、3歳の子どもを含む大勢の人間が殺害され、負傷し、逮捕されている」とのことだった。早速、トルコ大使館前に駆けつけた。「警官隊が約200名くらいが待機」とのことで驚いて行ったのだが、午前3時過ぎ、僕が到着した時点では、平和的な行動ということが理解されたのか、警察はその大部分が立ち去り、一応、平穏な状態が保たれていた。朝になって、結局、トルコ大使館側はクルド人たちの抗議文の受け取りを拒絶したのだが、クルド人たちは約束どおり午前9時過ぎには現場から、平和裡に、しかし力強くシュプレヒコールを上げ、引き上げていった。アッパレ! と言いたい。


 4月9日(日)、新宿で「忘れないぞ!中国の反日暴動 一周年デモ行進」というのがあった。200人ほど集まってただろうか。誰にも言論・表現の自由はあるわけで、右翼・保守派が街頭で気焔を上げるのもいいだろうけど、「支那人は最も悪質な外来生物」等の物言いには唖然とさせられた。ブラックバス とか カミツキガメ とか セアカゴケグモ とかの生物名も挙げてたような。人口の約1割を中国人をはじめとした外国人が占めてる新宿の地で、大声でこういう暴言を吐いて練り歩くというのは、いったいどういう神経をしてるのだろう。まあ、その方が運動が拡がらなくて、僕としては歓迎とも言えるのだが。。。



2006年4月2日(日)〜3日(月)
Protest Vigil Against Turkish Embassy
by Kurdish People living in Japan

2006年4月9日(日)
忘れないぞ!中国の反日暴動 一周年デモ行進

「ムキンポの鼻☆スペリオール」Top


to Diary Top