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ムキンポの鼻☆スペリオール

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2005年9月号

連載第14回

靖国の中心で、「解体」をさけぶ


 読売新聞の報道によれば、今年の8月15日は、靖国神社周辺で、極左活動家6名、右翼団体構成員2名、計8名の現行犯逮捕があったそうである。被逮捕者の人となりを直接知る立場にないが、朝日・毎日の警察情報垂れ流しの「過激派」表記のブル新ぶりは相変わらずとして、読売の「極左」には些か新機軸を感じ入った。撮影中、逮捕されてればわしも「極左」か〜。


 正午の「黙祷」を粉砕すべく、大鳥居周辺の路上で何やら行動が起こりそうだとわしの鼻が嗅ぎつけた。11時50分過ぎ、直近の歩道橋の上に登って四囲を見回してみたが、何も起こりそうにない。一旦、大山巌公像のある小公園の側に降りた。振り返ると、するすると赤いバルーンが天高く昇っていくのが見えた。すかさずわしは走り出した。一番高いところでは20〜30メートル上がったんだろうか。歩道橋の上に登りつめたとき、ちょうどバルーンは樹の陰に隠れて見えなくなった。急いで反対側にまわったが、そのときにはすでにバルーンは何者かにより引き摺り下ろされ始めている。そうしてようやく撮ったのが↑の写真である。黒い垂れ幕には白抜きの文字で「靖国解体」と大書してあった。


 写真を撮った後、急いで交差点をバルーンの落ちた都市基盤整備公団・旧本社ビルの側へと走った。私服や機動隊と押し合いへし合いしている数人の青年たちがいる。あれ、どこかで見たことある顔ばかりだ(笑)。かなり踏みとどまって抵抗しているが、多勢に無勢、小突かれ蹴飛ばされてどんどん神社から後退させられてる。しかし声はでかいぞ。「靖国解体!戦争反対!」 もちろんわしも力いっぱい唱和した。彼らは九段下駅の駅舎内まで拉致されて、そこで開放された。
 後で知ったのだが、このとき別に行動していた50数名の青年たちがいて、このうちの4名が警察にパクられたらしい。詳しくは「8月15日事件救援会(ANTIFA 815)」サイトをご覧ください(http://antifa815.podzone.org/)。


 午後は全水道会館で「敗戦60年の靖国と天皇制を問う8.15集会」とそれにつづけてデモがあった。こっちのデモでは右翼団体構成員2名が逮捕されたようである(ずっとついて歩いてたのだが、逮捕されたの気がつかなかった)。写真は右翼の襲撃を受け、立ち止まって睨み合ってるところ。
 午前中、千鳥ヶ淵での抗議行動でも2名が不当に逮捕された。
 知人の目撃談によれば、やはり午前中、靖国神社境内の「終戦60年 国民の集い」特設ステージ周辺で反靖国の声を上げ、右翼ゴロツキにボコボコにされてた数名の勇気ある青年たちがいたそうである。彼らは麹町警察署に連れていかれたそうだが、その後、どうなったのかな。
 靖国神社解体!



2005年8月14日(日)&15日(月)
Yasukunix 2005 +α

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The Japan Times: Sept. 6, 2005
THE ZEIT GIST
The empire strikes back
Antiwar groups find themselves the target of a police crackdown
By DAVID McNEILL
http://www.japantimes.co.jp/cgi-bin/getarticle.pl5?fl20050906zg.htm


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