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Rooftop

ムキンポの鼻☆スペリオール

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2005年4月号

連載第9回

田縣神社の豊年祭に行ってきたぞ!



 写真で皆が畏まって頭を垂れているオレンジ色の巨大な物体(『Rooftop』の僕のコラムは白黒ページ掲載なので単に黒っぽいカメの頭に見えるかもしれないけど)が何だかわかるだろうか。「大男茎形(おお-おわせがた)」である。直径60cm、長さ2mあまり、毎年新しく檜で奉製し、厄男たちが御輿に担ぎ、世界平和と万物育成、豊年を祈願して田縣(たがた)神社へと奉納する。
 ドラえもんの誕生日でもある3月15日(火)、愛知県小牧市にある田縣神社の豊年祭(ほうねんまつり)に行ってきた。この祭りのことは何年か前、呉智英の『ホントの話』(小学館)を読んで初めて知った。それ以来、ずっと行ってみたかったのだが、今年ようやくその宿願を果たすことができた。
 夜中の3時頃寝て朝5時半に起き、8時の新幹線に乗って、東京に戻ってきたのが夜の11時過ぎだったから、さすがにちょっと疲れたけど、期待以上の充実した1日となった。


 おおらかというか、なんともほのぼのとしてるでしょ。外人さん(なぜかちょっと太めの欧米人が多い――写真の女性は太めじゃないけどね)も大勢来てて、地元の人たちと楽しげに交流しながら、大男茎形の前ではしゃいで記念撮影などしている風情は、3月末からこの近辺で開かれるらしいどこかのつまらない博覧会よりかむしろ国際的かもしれないよ。「参拝の栞」によれば豊年祭は国内外から毎年10万人を超える訪問客を集めるということだけど(ほんとか!?)、主催者発表で参加者4.500人というWORLD PEACE NOW 3.19と対比しても、豊年祭のWORLD PEACEへの貢献は絶大だね!


 豊年祭にはのどかでヒューモラスな一面だけじゃなく、勇壮な一面もあるよ。厄男たちが御輿を担いで勢いよくぐるぐると廻転するときなんかぼんやりしてると弾き飛ばされちゃうよ(僕も1度危なかった)。ドラえもんの目撃談によれば、奉祝投餅のとき、顔に餅をぶつけられて血を流してた人もいたとか。


 来年はムキンポ秘境探訪隊を結成して大勢で行ってみたいな。隊員大募集中!
 ちなみに来年の3月15日は水曜日、最寄り駅は名鉄小牧線・田県神社前駅、東京駅からは新幹線を利用して約3時間で行けるよ!



田縣神社 豊年祭 2005

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