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メディア報道から from Media Reports


産経新聞 2003/2/15(土)


 イラク訪問:
 日本から市民団体が続々入国 4団体90人超える 
 2003.02.15

 外務省が在留邦人に退避勧告を出したイラクに、日本から市民団体などの訪問が続いている。16日出発予定を含め入国者は4団体90人を超え、バグダッドで開催される国際会議出席や病院訪問、市民との交流を予定している。一部の人は開戦となった場合も「人間の盾」として現地に残る意向だ。外務省の中止要請を振り切っての訪問で、参加者は「米国追随だけの外交でいいのか。戦争の真実の姿を日本に伝えたい」などと話している。

 市民団体「アラブイスラーム文化協会」代表のジャミーラ・高橋さんが呼び掛けた「第2次国際市民調査団」には、元教師や写真家、イラストレーターら約30人が参加する。昨年12月の「第1次」に続き、16日に成田空港からイラクに向かう。

 現地では、91年の湾岸戦争時に米軍が使用した劣化ウラン弾による被害の状況を視察するほか、結婚式に参加するなどし、一般市民の暮らしにも接する予定だ。

 高橋さんを含む少なくとも8人は、米軍による爆撃が始まっても現地に残り、「人間の楯になる覚悟」という。高橋さんは「万が一、爆撃が始まったら、どんなに非人間的なことが行われるのかつぶさに見て、日本で報告したい」と話している。

 これより先、沖縄在住の歌手、喜納昌吉さんらを中心とする「戦争よりも祭りを!イラク訪問団実行委員会」の約20人が、13日に日本を出発、ヨルダン経由でイラクに入った。「人類は戦争そのものを超えなければならない。21世紀は共生の時代」と話す喜納さん。16日にバグダッド市内のオペラ劇場で「ピースコンサート」を行う。

 15日にイラクに向かったのは新右翼団体「一水会」(木村三浩代表)が呼び
掛けた作家や評論家など約40人。さらにNGO(非政府組織)の「ピースボー
ト」のメンバー5人も出発した。

 外務省は14日、バグダッドに滞在する日本人に退避勧告を出し、これでイラク全土が避難勧告対象となった。同省はこれらのグループに繰り返し計画の再考を要請してきた。邦人保護課の担当者は「湾岸危機(90年)の際には、人質にされた人も含め、二百数十人がイラクに足止めされた。現在もイラクからの出国が難しくなりつつあり、いざという時に思い通りに動けない危険性がある。個人の行動を制限できないが、理解いただけず非常に残念」と話している。 【清水忠彦、宮澤勲】

[毎日新聞2月15日]
2003-02-15-19:30 )

http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/872394/88ea908589ef-0-1.html


バクダッドで反戦国際会議 40カ国からNGOら参加

 アジア、アフリカ、欧州など約40カ国の市民団体や非政府組織(NGO)が参加する国際平和イベント「イラクへの侵略や戦争にNOを」が19日、バグダッドで開幕した。3日間の日程で、デモ行進やシンポジウムなどを予定している。

 インド代表が議長を務める「非同盟学生青年会議」の呼びかけ。国際会議場での開幕式典には、約70人の日本人を含む海外からの約300人と、イラク側の閣僚、市民ら約3000人が出席。イラク人学生の舞踊や各国代表のスピーチがあった。この後、市内をデモ行進した。

 日本からは「イラク国際市民調査団」(代表、高橋千代さん)の学生や会社員らの一行、NGO「ピースボート」のメンバー、新右翼団体「一水会」の呼びかけに応じた関係者などが参加した。

 高橋さんは「イラクの人々は理解と友情を願っている。戦争被害や経済制裁を乗り越えようとしている姿を日本に伝えていきたい」と話した。

 ドイツの数学者、ベルント・クラーゲさん(36)は会場で「米英の利権と意地のための戦争はあまりにもおかしい。15日に爆発した世界的な反戦運動をさらに広げたい」と語った。

 外務省はイラクの在留邦人に退避勧告を出しており、会議参加者にも事前に渡航を思いとどまるよう伝えていた。

(23:44)

http://www.asahi.com/international/update/0219/022.html


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